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米グーグル新スマホはAI主役 話すとアプリ起動

【シリコンバレー=小川義也】米グーグルは4日、新型スマートフォン(スマホ)や家庭向けスマートスピーカーなどを発表した。話しかけて操作する会話型人工知能(AI)「アシスタント」を標準搭載した。AIを利用したサービス競争が激しさを増すなか、ソフトとハードの一体開発を強化し、同様の垂直統合モデルを強みとする米アップルに対抗する。

グーグルは4日、スマホやスマートスピーカーなど各種ハードウエアの新製品を発表した

新型スマホはグーグルが端末のデザインや仕様、流通などへの関与を大幅に強めた最初のスマホとなる。従来はグーグルが基本ソフト(OS)「アンドロイド」を供給する一方、端末の細かな仕様やデザインは共同開発相手のメーカーの裁量権が大きく、端末にはメーカーのブランド名も刻まれていた。今回からはグーグルブランドのみとし名称も「ネクサス」から「ピクセル」に刷新した。

アップルの「iPhone(アイフォーン)」に対抗する最上位機種と位置づけるピクセルの画面サイズは5型と5.5型の2種類。15分間の充電で7時間使える急速充電機能や、撮影した写真や動画を容量無制限で保存できるクラウドサービスなどをつけた。米国での価格は649ドル(約6万6000円)から。日本での発売は未定。

話しかけ「アシスタント」を呼び出すと、検索や地図などグーグルの各種サービスだけでなく、スマホ内の他のアプリも音声だけで起動し、店舗の予約などができる。

5月に概要を発表した家庭向けスマートスピーカー「ホーム」の実機も披露した。全長がほぼスマホほどの、小さく丸い花瓶のような端末に話しかけると「アシスタント」が起動。情報を検索したり、音楽を流したり、照明やエアコンなどを操作したりできる。価格は129ドルと同様の機能を備える米アマゾン・ドット・コムの「エコー」(180ドル)より安く抑えた。

スマホの普及が進み、ハードの進化に停滞感が漂うなか、AIを利用したサービスに力を入れる企業が増えている。グーグルがハードにこだわるのは、AIの能力を最大限引き出す上で、いわば「目」であるカメラや「耳」であるマイク、「鼻」といえるセンサーを含むハードの作り込みが欠かせないためだ。

新型スマホなどを発表するグーグルのピチャイCEO(4日、サンフランシスコ)

ソフトとハードの一体開発ではアップルに一日の長がある。グーグルは今春、ハード製品を統括する新部門を設立。米モトローラ・モビリティー社長だったリック・オスターロー氏をトップに迎え、戦略の見直しを進めてきた。

サンフランシスコで会見したスンダル・ピチャイ最高経営責任者(CEO)は「我々はモバイル中心の世界からAI中心の世界に移りつつある」と指摘。検索サービスなどで築き上げた膨大なデータベースを生かし、あらゆるハードと連携したAIサービスに磨きをかける考えを示した。

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