米エヌビディア、サムスン電子とクアルコムを特許侵害で提訴
【シリコンバレー=藤田満美子】半導体メーカーの米エヌビディアは4日、画像処理半導体(GPU)に関する同社の特許を侵害したとして、韓国サムスン電子と米クアルコムを米デラウェア州連邦地裁と米国際貿易委員会(ITC)に提訴したと発表した。特許侵害による損害賠償と侵害製品の出荷差し止めなどを求めている。
訴えによると、侵害されているとするのは画像処理技術に関連する7つの特許。エヌビディアの技術がクアルコムのモバイル端末向け半導体に使われ、サムスンのスマートフォン(スマホ)やタブレット(多機能携帯端末)など幅広い製品に搭載されていると主張している。特許を侵害していると指摘した製品には「ギャラクシーノートエッジ」「ギャラクシーノート4」などスマホの新製品も含まれる。
エヌビディアによると、サムスンとは特許のライセンス契約について話し合いの場を設けてきたが、「部品供給業者側の問題として取り合わなかった」という。