3月の米雇用26万3000人増 2年3カ月ぶり増加幅 民間調査
【ワシントン=長沼亜紀】米民間雇用サービス会社ADPが5日発表した3月の全米雇用リポートによると、非農業部門の雇用者数(政府部門を除く)は前月から26万3000人増えた。増え幅は2014年12月以来2年3カ月ぶりの大きさで、市場予測(17万5000人程度)を大きく上回った。
事業所の規模別では、従業員50人未満の小規模事業所の雇用が大きく増えた。ADPと共同で調査にあたったムーディーズ・アナリティクスは「雇用は広範に増えているが、建設、製造業、鉱業などモノの生産に関わる分野が特に顕著だ」と分析した。
米労働省が7日に発表する3月の雇用統計について、市場は非農業部門の雇用増加数が18万人程度になると予想している。
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