2019年1月23日(水)

米新聞大手トリビューン、「トランク」に社名変更

2016/6/3 9:20
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【ニューヨーク=清水石珠実】「ロサンゼルス・タイムズ」「シカゴ・トリビューン」などを発行する米新聞大手トリビューン・パブリッシングは2日、20日付で社名を「tronc(トランク)」に変更すると発表した。傘下の新聞やウェブサイトのコンテンツを一括管理し、人工知能(AI)や機械学習を活用して読者一人ひとりにあった記事配信を目指す。

新社名は「トリビューン・オンライン・コンテンツ」の略称。ネット技術に軸足を移すとして、上場先もニューヨーク証券取引所(NYSE)からナスダックに変える。チッカーシンボルはTRNC。

同日開いた年次株主総会では、取締役会のメンバー全員が承認されたと発表した。同業のガネットから買収提案を受けているが、マイケル・フェロ会長率いる取締役会は買収拒否の姿勢を示している。総会後、フェロ氏は「株主は(売却ではなく)単独での改革を支持した」との声明を出した。

一方、ガネット側は株主に対して総会では取締役案への投票を控えることで、取締役会の方向性を支持しないという意思表明をするように呼びかけていた。トリビューンは同日、投票を拒否した株主の数などは公開しなかった。投票結果の詳細(確定値)は、第三者の審査などを経て、後日発表する予定という。

ガネットも同日、メディア向けの声明を発表。第三者機関の集計を使った独自結果として、現取締役会やその関係者を除くと「株主の約半分以上が(ガネットの呼びかけに応じて)取締役メンバー支持の投票を控えた」と結論づけた。

ガネットは、今後も買収提案を続けるかどうかについては「精査中」とした。トリビューンは5月23日、6%上乗せした2度目の買収提案(総額約8億6400万ドル、負債を含む、約940億円)も「不十分」として拒否していた。

株主からは、トリビューンの取締役会を訴える動きもある。訴えたのは、商用不動産アドバイザー会社のキャピタル・ストラクチャーズ・リアルティ・アドバイザーズ(カリフォルニア州)。

問題としているのは、5月23日に同社が医師のパトリック・スーン=シャン氏率いる投資会社ナント・キャピタルから7千万ドル超の出資を受けた点だ。スーン=シャン氏にガネットの買収提案額と同じトリビューン株1株あたり15ドルで売却したことを「一方に不十分と説明した価格で販売するのは理屈に合わない」としている。米メディアの報道によると、キャピタル・ストラクチャーズの持ち株比率は5%以下。

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