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米フォード、メキシコ工場建設を中止 トランプ氏の批判に対応か

【ラスベガス=中西豊紀】米フォード・モーターは3日、メキシコでの工場新設をとりやめ、代わりに米ミシガン州の工場で電気自動車(EV)と自動運転車をつくると発表した。フォードはメキシコの新工場で小型車をつくり米国に逆輸入する計画だったが、トランプ次期米大統領はこれを「恥知らず」と批判し、大統領就任後は高関税をかけると公言していた。

フォードのマーク・フィールズ最高経営責任者(CEO)がミシガン州のフラットロック工場で記者会見した。現在はフォードの「ムスタング」と高級車「リンカーン」をつくる同工場で、2020年以降に順次EVと自動運転車を追加生産する。フィールズCEOは会見で「我々はグローバルメーカーだが母国はアメリカだ」と述べた。

フラットロック工場への新規投資額は7億ドル(約823億円)で、新たに700人を直接雇用する。ミシガン州から補助金が出るとみられる。メキシコのサンルイスポトシ州での小型車向け工場の新設は撤回する。16年4月時点では同工場に16億ドルを投じ、18年に生産を始める計画だった。

メキシコ工場の建設断念の背景にトランプ氏の存在があったかについてフィールズCEOは明らかにしていない。ただ、トランプ氏は選挙中からフォードを名指しで批判しており、北米自由貿易協定(NAFTA)を見直す理由として、同社のメキシコ投資と小型車の生産移転を挙げていた。

フィールズCEOはトランプ氏について「(新政権と議会が志向する)減税と規制緩和が米国の競争力を上げるためには不可欠だ」と述べるにとどめた。トランプ氏はフィールズCEOの会見後、保守系FOXニュースが流した「フォード、メキシコ工場建設を破棄」との見出しをつけたニュースのリンクを自身のツイッターに投稿した。

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