テスラ 売上高2.2倍 4~6月、なお最終赤字
【シリコンバレー=中西豊紀】米電気自動車(EV)メーカー、テスラが2日発表した4~6月期決算は売上高が前年同期の2.2倍となる27億8955万ドル(約3090億円)だった。開発や増産にかかる投資がかさみ、最終損益は4億142万ドルの赤字(前年同期は2億9318万ドルの赤字)となった。最終赤字は3四半期連続となる。
売り上げ増は主力の高級セダン「モデルS」と多目的スポーツ車(SUV)「モデルX」がけん引した。2車種合わせた販売台数は前年同期比53%増の2万2026台。7月28日に納入を始めた量産車「モデル3」がこれら車種の需要を奪う恐れがあるが、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は「むしろ逆で需要が増えている」と電話会見で述べた。
モデル3については納入開始以降、1日あたり1800件を超える予約が入っているという。現在は従業員のみへの納入だが、10~12月期中に一般の顧客にも車を届けることができるとした。
4~6月期の自動車生産は2万5708台だった。年末までにはモデル3を1週間で5000台生産できるようにする考え。4~6月期につくった量の車を1カ月でつくる計算になる。