エクソン新CEO、アジア・太平洋でLNG増強 日本向けに力 - 日本経済新聞
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エクソン新CEO、アジア・太平洋でLNG増強 日本向けに力

【ニューヨーク=稲井創一】米エクソンモービルのダレン・ウッズ最高経営責任者(CEO)は1日に開いた2017年の経営方針説明会で、パプアニューギニアの液化天然ガス(LNG)の液化能力を20%増強する方針を示した。アジア・太平洋でLNG事業を強化し、世界最大のLNG輸入国である日本向けなどの輸出に力を入れる。

ウッズ氏は米国務長官に就任したレックス・ティラーソン氏の後任として1月1日付でCEOに就任。この日の説明会が実質的に公の場でのお披露目となった。

ウッズ氏は原油市場の先行きについて「より(需給の)バランスが取れてはくるが、不確実性は残る」と述べ、変動の大きい地合いが当面続くとの見通しを示した。

2017年は投資を前年比14%増の220億ドル(約2兆5000億円)と4年ぶりに増やすが、ウッズ氏はさらなる投資の上積みには慎重。20年ごろまで投資額を年間250億ドル程度にとどめるとの見方を示した。

今後の重点強化分野のひとつにパプアニューギニアの天然ガス・LNG事業を挙げ、LNGの生産能力を増強する方針を明らかにした。LNG市場は40年までに15年の2.5倍に膨らむとみて、16年に買収を発表したインターオイルの上流権益から一環でガス事業を強化し、アジアでのコスト競争力を高める。

シェールについては米国だけでなくアルゼンチンでも事業を強化。米国に比べアルゼンチンのシェールのコストはまだ2~3倍高いと見ているが、鉱区の質は米国並みに高いとみて本格的に取り組む考えだ。

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