ヤマト、タイでクール宅急便

2017/3/31 21:56
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ヤマトホールディングス 31日、タイ素材最大手サイアム・セメント・グループ(SCG)と組み同国初となる保冷宅配サービス「クール宅急便」を始めたと発表した。ネット通販の拡大を受けて多様化する宅配需要を取り込む。

SCGとの合弁会社SCGエクスプレスが3月からバンコクと近隣4県でサービスを提供している。来年までに全国での提供を目指す。クール宅急便の東南アジアでの導入は、シンガポール、マレーシアに次ぐ3カ国目だ。バンコクで31日会見したヤマトのアジア事業を統括するシンガポール法人ヤマトアジアのリチャード・チュア社長は「インドネシアやベトナムでも1~2年以内に展開したい」と話した。

冷蔵(セ氏0~10度)と冷凍(同マイナス15度以下)の2種類の温度帯での宅配が可能。果物などの生鮮物や生菓子、冷凍食品の宅配での利用を見込む。宅配サービスは他にもあるが、保冷輸送を提供するのはSCGエクスプレスが初めてという。同社は保冷宅配の潜在需要は13億バーツ(約44億円)と推定する。

同社は今年1月に通常の宅配サービスも開始している。タイでは携帯電話の普及を背景にネット通販の利用が急拡大している。SCGエクスプレスによると2016年の市場規模は7000億バーツで前年比30%増。これに伴い小口宅配の需要も拡大。SCGエクスプレスはクール宅急便などタイでの小口宅配事業全体で初年度1億バーツ、5年後に10億バーツの売上高を目指す。SCGのニティ・パタラチョーク副社長は「タイは高齢化社会に入っており、食事の取り寄せなどにも期待する」と話した。

また、ヤマトは4月17日から日本からタイへの保冷輸送サービス「国際クール宅急便」も開始する。タイでは日本食への関心が高く、日本産の生鮮物の輸送などの需要が今後高まるとみている。

(バンコク=小野由香子)

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