2018年12月14日(金)

中国共産党が10月18日に党大会 習主席、権力集中

2017/8/31 19:16 (2017/9/1 0:23更新)
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【北京=永井央紀】中国共産党は31日の政治局会議で、5年に1度の党大会を10月18日に北京で開くと決めた。最高指導部(政治局常務委員)の人事や党の基本路線を決める最重要会議で、会期は約1週間。2期目に入る習近平国家主席は、側近の登用や自らの政治思想を盛り込む党規約改正などを実現させ、一段の権力集中をめざす。

中国の習近平国家主席

中国の習近平国家主席

中国国営新華社通信が伝えた。10月11日に第18期中央委員会第7回全体会議(7中全会)を開く日程も決めた。

党大会は党トップ200にあたる中央委員を選出し、大会直後の会議でその中から最高指導部メンバーを選ぶ。前回の2012年党大会で選出された7人の常務委員は、胡錦濤前国家主席や江沢民元国家主席につながる幹部が多かった。習氏は今回の党大会で常務委員の過半数を自らに近い「習派」で固め、2期目の権力基盤を一段と強固にする構えだ。

習氏ら現役指導部と引退した党長老らは8月上旬、河北省で非公式会議を開き、人事案を協議した。関係筋によると、これまでの調整では習氏と李克強首相は常務委員への留任が確実なほか、トップ25の政治局員から習氏に近い栗戦書・中央弁公庁主任や、汪洋副首相の2人が昇格する可能性が高いという。常務委員の人数は現行7人を維持するか、5人に減員するか2つの案が出ている。

党大会時に68歳以上が引退するというこれまでの慣習に従えば、習氏の右腕で反腐敗運動を主導してきた王岐山氏はすでに69歳で、今回の党大会で退任する。習氏は党規約などに書かれた明文規定ではないとして定年ルールを変更し、王氏を留任させる方向で検討しているが、王氏には党内の反発もあり、調整がなお続いているもようだ。

中国の国家主席の任期は2期10年。胡錦濤氏が2期目に入った07年の党大会では、10歳ほど若い習氏ら次世代の指導者を常務委員に入れて経験を積ませた。今回、常務委員に入る可能性が高い次世代指導者は、胡春華・広東省党委員会書記と陳敏爾・重慶市党委書記の2人。ただ、3期目の続投を検討する習氏は次世代を入れないとの見方があるほか、常務委員に起用しても後継者として明確に位置づけないとの指摘もある。

党規約の改正も議題。習氏の権威を高めるため、1期目の5年間に掲げてきた政治思想を党規約の中に明記する方向で調整中だ。31日の党政治局会議は、毛沢東ら歴代指導者の政治思想と並べる形で「習近平同志の一連の重要講話と、治国理政(国政運営)の新理念・新思想・新戦略を貫徹する」と強調した。習氏は毛沢東時代にあった強い権限を持つポスト「党主席」を復活させ、権力集中を加速させることも提案している。

一連の議題はいずれも習氏の2期目に向けての権力集中を加速させる内容が目立つ。党関係者は「程度の差こそあれ、党大会で習氏への権力が強化されるのは間違いない」という。経済成長の鈍化や深刻な環境汚染に対応するには、強力な指導者が必要だとの考えが背景にある。

最近の党大会の日程は8月末の政治局会議で決定されることが多かった。前回の12年党大会は人事や汚職で摘発された高官の処分をめぐる調整が難航し、決定が9月の政治局会議に持ち越され、開催も11月にずれ込んだ。今回、通常通り8月下旬に日程が決まったことについては「習氏が主導権を握って進めている証左だ」(外交筋)との見方が出ている。

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