北朝鮮がミサイル搬出か 韓国軍警戒
地元メディア報道
【ソウル=山田健一】30日付の韓国紙・東亜日報など複数の韓国メディアは、北朝鮮が平壌郊外の兵器研究所から複数の弾道ミサイルを搬出したと報じた。政府関係者の話としている。中距離弾道ミサイル「火星12」や大陸間弾道ミサイル(ICBM)級の「火星14」の可能性があるという。
韓国は30日から10月9日まで10日間の大型連休に入った。韓国のKBSテレビは、米韓情報当局の話としてミサイル搬出に言及し、北朝鮮が連休中に発射する恐れがあるとして「韓国軍が警戒態勢を敷いている」と伝えた。
北朝鮮を巡っては、かねて朝鮮労働党の創建記念日にあたる10月10日の前後に大規模な軍事挑発に踏み切るとの観測がある。韓国大統領府の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長は27日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と与野党代表が会談した席で、次の挑発が10月10日か同18日の中国共産党大会開幕の前後になるとの見方を示したとされる。