2019年2月19日(火)

エアバスとボーイング、大型機の受注失速鮮明

2016/8/1 11:08
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【パリ=竹内康雄】航空機メーカー大手、欧州エアバスと米ボーイングの受注の失速が鮮明になってきた。原油安や世界経済の減速懸念で航空各社が買い控えているためだ。特に大型旅客機が不振だ。両社とも生産ペースを緩め、ボーイングは最も大きい機体の生産終了を検討している。一方、小型機はアジアなど新興国を中心に底堅い。

エアバスは7月半ば、超大型機「A380」の生産ペースを18年までに年間12機にすると発表。15年は27機だった。ボーイングもジャンボの愛称で知られる大型機「747」を9月に月産1機から0.5機に引き下げるほか、7月末には「十分な受注がない場合、生産を終えることが合理的」と見解を示した。

両機ともエンジンを4つ搭載している。エンジンが多いと維持費や燃費がその分かかるため、航空各社はエンジンが2つのタイプを重視し始めた。英ヴァージン・アトランティック航空は7月半ば、A380の導入を事実上先送りし、新たに発注した12機の最新鋭の双発大型機「A350」を優先する方針を示した。

超大型機への需要が細っているのは、世界経済の先行きが不透明ななか、航空需要がこれまで通りのペースで増えるかどうか見通しにくいことが影響している。高額な航空機の購入は財務の負担になりかねず、発注を控えたようだ。小さな機体で飛行頻度を増やす方が利用者のニーズをつかめるとの判断もある。

航空機全体の需要も縮小している。7月半ばに開かれた英ファンボロー航空ショーではエアバスは279機で350億ドル分を受注。ボーイングは182機で268億ドルだった。15年のパリ国際航空ショーに比べ金額ベースでエアバスは4割弱、ボーイングは5割弱減った。原油安で燃料価格が下落し、航空会社は燃費の良い新型機の購入を急がなくなった。

ただ小型機の需要は新興国を中心に底堅い。マレーシアのエアアジアは最近、エアバスの小型機「A321neo」100機(カタログ価格で126億ドル)を発注したと発表。インドのゴーエアも72機のエアバス機を発注した。マレーシア航空はボーイングの小型機「737MAX」を最大50機を発注する方針だ。

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