モスル完全制圧「迫る」 米軍主導の有志連合、掃討大詰め

2017/6/30 13:37
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 【カイロ=飛田雅則、ワシントン=川合智之】イラク軍を支援し、過激派組織「イスラム国」(IS)と戦う米国軍主導の有志連合は29日、北部モスルの完全制圧は「差し迫っている」との認識を示した。イラク軍は同日、ISの象徴となってきたモスル旧市街のモスク(礼拝所)を奪還。現在もISとの戦闘は続いているが、イラク軍が優勢で、掃討作戦は大詰めを迎えている。

29日、イラク軍奪還後のイラク北部モスルの礼拝所「ヌーリ・モスク」付近は黒い煙が上がった=ロイター

 作戦に参加する米軍のライアン・ディロン陸軍大佐は、モスルの奪還について「数週間単位というよりは、数日単位に近いだろう」と述べ、数日内にイラク政府がモスル解放を宣言するとの見通しを示した。

 ディロン氏はモスル旧市街などにISの拠点が2カ所残っていることも指摘。「2拠点には数百人のIS戦闘員が残っているとみている」と話した。モスル奪還後も、東部アブカマルやデリゾールなどにISの拠点があるとして「我々は戦闘支援を続ける」と述べた。

 イラク軍は29日早朝、ISの最高指導者バグダディ容疑者が2014年6月に「国家樹立」を宣言した礼拝所「ヌーリ・モスク」を奪還した。同モスクは、イラクとシリアにまたがる広い領域を支配したISの象徴的な場所となってきた。このため奪還後、イラクのアバディ首相は「ISという偽りの国家が終わった」との声明を発表した。

 旧市街にはまだ300人程度のIS戦闘員がいるとみられ、モスクの奪還後も戦いは続いている。米軍によるとモスク奪還前の29日早朝時点で、ISの支配地域は旧市街の2平方キロメートルに縮小していたという。イラク軍などは戦闘で優位に立つが、ライアン大佐は「旧市街では厳しい戦いが続いている」とも強調した。

 ISは一般住民を「人間の盾」にしており、慎重に作戦を進める必要がある。イラクでのIS掃討作戦で今後も被害が拡大すれば、戦後復興に影を落とす可能性がある。

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