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フィリピン、ドゥテルテ氏が新大統領に就任

【マニラ=佐竹実】フィリピンのダバオ市長を務めたロドリゴ・ドゥテルテ氏が30日正午(日本時間午後1時)、第16代大統領に就任した。任期は6年。前政権のマクロ経済政策を引き継いだ上で外資誘致や産業化を進め、高い経済成長の実現を目指す。南シナ海での中国の軍事化に対する懸念が強まる中、米国や中国などとの外交上のバランス感覚も求められる。

ドゥテルテ氏は、同日首都マニラのマラカニアン宮殿(大統領府)で開かれる宣誓式で所信を表明する。南部ミンダナオ島出身者が大統領になるのは初めてで、マニラと地方の経済格差の縮小を主要政策に掲げている。

選挙期間中は「犯罪者は殺害する」などの過激発言が波紋を呼んだが、当選後は現実路線への軌道修正を図っている。経済政策だけでなく、外交でも米国や日本との蜜月関係を築いた前政権の方針を基本的には踏襲する意向を示している。

南シナ海のほぼ全域に主権が及ぶとする中国の主張に法的根拠がないとしてフィリピンが提訴した仲裁裁判の判決は、7月12日に出ることが決まった。国際世論の形成や同海域での中国の今後の行動に影響するだけに、ドゥテルテ氏は「判決の内容を見極め、声明を出したい」としている。

同氏は国内の汚職や薬物のまん延に危機感を持ち、超法規的な犯罪者の殺害も辞さない考えだ。人権を無視した殺害行為には国内外から批判を招きかねず、政権の不安要素の一つになっている。

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