2019年6月18日(火)

マハティール氏がマレーシア与党離党

2016/2/29 19:56
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【シンガポール=吉田渉】マレーシアのマハティール元首相(90)は2月29日、国政与党・統一マレー国民組織(UMNO)を離党したと発表した。「UMNOはナジブ首相の汚職を支持する政党となってしまった」と理由を語った。対立するナジブ氏への抵抗姿勢を示し、与党支持者に同調を迫る狙いとみられる。

国際交流会議「アジアの未来」に出席したマハティール元首相(2012年5月、東京都千代田区)

国際交流会議「アジアの未来」に出席したマハティール元首相(2012年5月、東京都千代田区)

2003年まで22年間首相を務めたマハティール氏は昨年以降、ナジブ首相に辞任を要求している。国営企業「1MDB」を巡るナジブ氏の資金疑惑が発端で、「不正はない」として幕引きを狙うナジブ氏への批判を続けている。マハティール氏は昨年来2度にわたって警察当局の事情聴取を受けており、両氏の対立は泥沼化の様相を呈している。

マハティール氏は政治の表舞台から離れているが、国民の人気はなお根強い。自身の離党を通じてナジブ氏に批判的な勢力の結集を目指す戦略とみられる。マハティール氏が自身に近い与党国会議員に離党を促しているとの報道もある。

ナジブ氏は資金疑惑の解明を求めた副首相を解任するなど強権的な手法で与党内の異論を封じ込めている。党内基盤は「疑惑が浮上する前より強まった」(政治アナリスト)との見方が多い。元首相の離党が与党内の力学にどのような影響を及ぼすかが注目される。

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