豪首相、ミサイル「強く非難」 NZ外相「許容できない」
【シドニー=高橋香織】オーストラリアのターンブル首相は29日、北朝鮮による同日早朝の弾道ミサイル発射について「強く非難する」と述べた。地元ラジオのインタビューに答えた。ターンブル氏は「北朝鮮政権は地域や世界の平和と安定をむやみに脅かしている」と語り、対北朝鮮制裁の徹底が必要だと訴えた。
同国のビショップ外相も29日、記者団に「北朝鮮は挑発的な行動をやめるべきだ」と語った。日本上空を通過して太平洋に落下した今回の弾道ミサイルについて、「日本政府は打ち落とす能力があるにもかかわらず、そうはせずにミサイルの動きを監視した」と述べ、日本が冷静に事態に対応していると評価した。
ニュージーランドのブラウンリー外相は29日、声明で「他国の国民の安全を直接脅かした」と述べ、北朝鮮の行為を「許容できない」と強く非難した。日本上空を通過した今回のミサイルは「危険の新たな進展だ」とも指摘した。
ブラウンリー氏は「我々は日本と立場を同じくする」と言及し、対話による事態の平和的解決に向け、協力を惜しまないとした。