/

マクロン氏優勢続く 仏決選投票まで1週間

【パリ=白石透冴】5月7日のフランス大統領選決選投票まで1週間となった。中道系独立候補エマニュエル・マクロン元経済産業デジタル相(39)が欧州連合(EU)との関係強化を訴え、右派から左派まで幅広い支持を集めて優位を保つ。対する極右国民戦線(FN)マリーヌ・ルペン候補(48)は自国第一主義を強調するが、支持に広がりがみえないままだ。

仏調査会社Ifopが28日発表した世論調査の支持率はマクロン氏が60%に対し、ルペン氏は40%。4月23日の第1回投票で上位2位に入って決選投票に進んだ両氏だが、「6対4」の大勢は動いていない。

政界や経済界は反極右包囲網に動いている。第1回投票で3位だった共和党(中道右派)のフランソワ・フィヨン元首相(63)のほか、オランド大統領、サルコジ前大統領、経営者団体MEDEF幹部がマクロン氏に投票すると表明した。

マクロン氏は27日のテレビ出演で「私はEUとの関係を強化する」と表明。「極右よりマシ」と考える有権者の支持を集める。フィヨン氏と、第1回投票で4位だった急進左派ジャンリュック・メランション氏(65)の支持層のうち、それぞれ約半分がマクロン氏支持に回るもようだ。

追い上げに苦慮するルペン氏は27日、南部ニースの集会で「フランスを守ることがまず重要だ。私は野蛮なグローバル化に反対する」と自国産業第一を強調した。社会的な弱者の保護も訴え、フィヨン氏とメランション氏支持層のそれぞれ約2割から支持を集める。

優位を固めるマクロン氏にも不安要素がある。

「どうして今になって来るんですか」。マクロン氏は26日、生まれ育った北部アミアンを訪れた。国外移転する工場を視察して産業の重視をアピールするはずだったが、実際は従業員に激しいブーイングで迎えられた。

第1回投票直後のスピーチがすでに大統領になったと勘違いしているのではと不評で、高級レストランでの「祝勝会」も批判された。各種世論調査では、足元の選挙活動はマクロン氏よりルペン氏を評価する声が多い。

棄権を考える有権者の動向も見過ごせない。現時点で決選投票の投票率は71%と予想され、1回目の約78%より低くなる見通し。通常は2回目が高くなるが、今回は勝ち残った2候補のいずれにも賛同できないと考える人が多いようだ。特にメランション氏の支持層は4割近くが棄権を選ぶとされ、同氏の言動も票を動かしそうだ。

2候補は5月3日夜にテレビ討論を予定。いずれが勝利しても、1958年以降の第5共和制下で初めて二大政党に属さない大統領の誕生となる。ルペン氏なら初の女性大統領になる。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン