2019年4月20日(土)

マクロン氏優勢続く 仏決選投票まで1週間

2017/4/29 20:21
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【パリ=白石透冴】5月7日のフランス大統領選決選投票まで1週間となった。中道系独立候補エマニュエル・マクロン元経済産業デジタル相(39)が欧州連合(EU)との関係強化を訴え、右派から左派まで幅広い支持を集めて優位を保つ。対する極右国民戦線(FN)マリーヌ・ルペン候補(48)は自国第一主義を強調するが、支持に広がりがみえないままだ。

極右政党、国民戦線のルペン候補の決選投票へ向けた集会の会場周辺で反対デモをする人たち(27日、フランス南部のニース)=浅原敬一郎撮影

極右政党、国民戦線のルペン候補の決選投票へ向けた集会の会場周辺で反対デモをする人たち(27日、フランス南部のニース)=浅原敬一郎撮影

仏調査会社Ifopが28日発表した世論調査の支持率はマクロン氏が60%に対し、ルペン氏は40%。4月23日の第1回投票で上位2位に入って決選投票に進んだ両氏だが、「6対4」の大勢は動いていない。

政界や経済界は反極右包囲網に動いている。第1回投票で3位だった共和党(中道右派)のフランソワ・フィヨン元首相(63)のほか、オランド大統領、サルコジ前大統領、経営者団体MEDEF幹部がマクロン氏に投票すると表明した。

マクロン氏は27日のテレビ出演で「私はEUとの関係を強化する」と表明。「極右よりマシ」と考える有権者の支持を集める。フィヨン氏と、第1回投票で4位だった急進左派ジャンリュック・メランション氏(65)の支持層のうち、それぞれ約半分がマクロン氏支持に回るもようだ。

追い上げに苦慮するルペン氏は27日、南部ニースの集会で「フランスを守ることがまず重要だ。私は野蛮なグローバル化に反対する」と自国産業第一を強調した。社会的な弱者の保護も訴え、フィヨン氏とメランション氏支持層のそれぞれ約2割から支持を集める。

優位を固めるマクロン氏にも不安要素がある。

「どうして今になって来るんですか」。マクロン氏は26日、生まれ育った北部アミアンを訪れた。国外移転する工場を視察して産業の重視をアピールするはずだったが、実際は従業員に激しいブーイングで迎えられた。

第1回投票直後のスピーチがすでに大統領になったと勘違いしているのではと不評で、高級レストランでの「祝勝会」も批判された。各種世論調査では、足元の選挙活動はマクロン氏よりルペン氏を評価する声が多い。

棄権を考える有権者の動向も見過ごせない。現時点で決選投票の投票率は71%と予想され、1回目の約78%より低くなる見通し。通常は2回目が高くなるが、今回は勝ち残った2候補のいずれにも賛同できないと考える人が多いようだ。特にメランション氏の支持層は4割近くが棄権を選ぶとされ、同氏の言動も票を動かしそうだ。

2候補は5月3日夜にテレビ討論を予定。いずれが勝利しても、1958年以降の第5共和制下で初めて二大政党に属さない大統領の誕生となる。ルペン氏なら初の女性大統領になる。

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