パキスタンで自爆テロ、400人超死傷 タリバンの一派が声明

2016/3/28 10:43 (2016/3/28 12:53更新)
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【ニューデリー=黒沼勇史】パキスタン東部ラホールの公園で27日夕、自爆テロがあり、地元メディアによると少なくとも70人が死亡し、340人が負傷した。死傷者の多くがキリスト教徒で、女性や子供が多く含まれていた。同国の反政府武装勢力でイスラム過激派の「パキスタンのタリバン運動(TTP)」の一派がイースター(復活祭)のキリスト教徒を狙ったとする犯行声明を出した。

TTPのスポークスマンは27日深夜、現地メディアや日本経済新聞に対し電話で犯行声明を出し「宗教の祝い(イースター)をしていたキリスト教徒を狙った」と述べ、誤爆ではなく女性や子供らキリスト教徒を標的にしたことを明らかにした。またラホールはシャリフ首相の出身地で、声明では「我々は(ラホールが州都の)パンジャブ州まで到達した。おまえ(シャリフ首相)にも(テロが)届く」と、さらなるテロも予告した。

地元大手紙ドーン(電子版)によると、テロが起きたのはラホールの児童向け公園の出入り口付近で、自爆テロはブランコの設置場所からわずか数メートルのところで起きた。テロが起きた夕刻には多くの家族連れが公園におり、数十台の救急車が現場に急行したという。

TTPは隣国アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンとは別組織。ノーベル平和賞受賞者のマララ・ユスフザイさんを2012年に襲撃した組織として知られる。14年12月にはペシャワルで生徒ら約150人が犠牲になった学校襲撃事件を起こし、今年1月にはペシャワル近郊で大学を標的としたテロ事件も起こしている。

シャリフ首相は同日、「我々の子供らや兄弟が標的になった」とする短い声明を公表し、子供も対象とする「特別な医療ケア」を施すよう関係省庁に指示を出した。軍トップのラヒール・シャリフ陸軍参謀長は27日夜「非人道的な残虐行為で、我々の生命や自由を奪うことは許されない」と犯行を非難した。

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