横にも動くエレベーター 独社、リニア式で16年実験

2014/11/28付
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【フランクフルト=加藤貴行】独エンジニアリング・鉄鋼大手のティッセン・クルップは27日、ケーブルを使わないエレベーターシステムを世界で初めて開発したと発表した。動力にリニアモーターを使い、上下だけでなく水平にも移動できる。ビルの設計の自由度が増し、輸送能力を5割増やせるという。2016年に独国内でテスト運用を始める。

垂直だけでなく水平にも動くエレベーター(イメージ)

新開発したシステム「マルチ」は、シャフトと呼ばれる空間内を人を乗せたキャビンが自走する仕組み。上下左右に動けるため、環状のルートを作って複数のキャビンを同時に動かしたりできる。1つのキャビンが縦方向に動くだけの現状のエレベーターに比べて効率がよく、待ち時間の短縮が見込めるという。

ケーブルなどが不要でシャフトが小さくて済むため、エレベーターの設置スペースを現状の半分程度にできる。キャビンの数や大きさの制約が少なく、ビルの設計も柔軟にできる。キャビンやドアには炭素複合材など軽量素材を使い、重さを現在の標準タイプの半分にする。

ティッセンは独南部に高さ240メートルのテスト用タワーを建設し、16年から稼働させる。将来は高さ300メートルまでの中高層ビルでの活用を目指している。

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