米GDP年率1.9%増 16年10~12月期速報値

2017/1/27 22:37
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【ワシントン=河浪武史】米商務省が27日発表した2016年10~12月期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値は、前期比年率換算で1.9%増となった。特殊要因による輸出減で7~9月期(3.5%増)から減速したが、経済の巡航速度である潜在成長率(2%程度)をほぼ維持した。設備投資や住宅投資も上向いており、米景気は緩やかな増勢を保っている。

米景気の拡大局面は7年半に達し、トランプ新政権は底堅い経済環境を引き継いだ。もっとも16年通年の成長率は1.6%と3年ぶりの1%台。同政権が公約とする4%成長とは開きが大きく、減税やインフラ投資など成長戦略づくりを急ぐ。

10~12月期の実質成長率は市場予想(2.2%程度)をやや下回った。GDPの7割を占める個人消費は2.5%増と、前期(3.0%増)から伸びがやや鈍った。サービス部門の減速が原因で、モノの消費は5.2%増と好調だった。

輸出は4.3%減と3四半期ぶりのマイナスとなった。7~9月期は気候要因で大豆出荷が大幅に増えて、輸出全体の伸び率が10%に達していた。10~12月期はその反動で落ち込んだが、一部は大統領選後のドル高の影響もありそうだ。

設備投資は2.4%増と3四半期連続で増加した。原油価格の下げ止まりで資源関連投資が増えたほか、企業の研究開発投資も伸びた。住宅投資は10.2%増と3四半期ぶりにプラスに転じた。

米連邦準備理事会(FRB)は31日~2月1日に金融政策を決める米連邦公開市場委員会(FOMC)を開く。昨年12月に利上げしたばかりで、今回は引き締めを見送る方向だ。ただ、景気の緩やかな拡大を確認したことで、先行きの利上げ加速を視野に議論する。

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