比大統領、ASEAN首脳会議で中国に配慮 南シナ海問題

2017/4/27 18:51
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【マニラ=遠藤淳】東南アジア諸国連合(ASEAN)の議長国を務めるフィリピンのドゥテルテ大統領は27日、「南シナ海のほぼ全域に主権が及ぶ」とする中国の主張を退けた仲裁裁判所判決について「(29日の)首脳会議で取り上げない」と記者団に述べた。南シナ海問題を話し合うものの、中国を刺激しないよう配慮する意向を示した。

ASEAN首脳会議は、国力の劣る加盟各国が結束することで議長声明などを通じて中国をけん制する場となってきた。昨年まで対中強硬派を主導してきたフィリピンの軟化姿勢が一段と鮮明になり、南シナ海問題でのASEANの存在感は当面低下しそうだ。

フィリピンは2016年7月の仲裁判決で南シナ海の領有権争いに関する自国の主張が認められ全面的に勝訴した。だが、ドゥテルテ大統領は「ASEANの問題ではない」と発言。「(中国が埋め立てた)人工島は既にあり、できることはない」と話した。

ドゥテルテ氏は経済支援の獲得を優先し、中国に対して南シナ海での領有権の主張を控えている。ASEAN加盟国ではベトナムなども中国と領有権争いを抱え、首脳会議で中国に強硬な意見が出る可能性もあるが、議長として機先を制した。

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