トルコつり橋、韓国勢の受注優勢 IHIなど厳しく

2017/1/27 0:53
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【アンカラ=佐野彰洋】トルコのアルスラン運輸海事通信相は26日、西部ダーダネルス海峡での世界最長のつり橋建設・運営計画の入札結果を公表した。韓国のSK建設と大林産業がトルコの大手ゼネコン2社と組んだグループが落札条件である最短の運営期間を提示、100億リラ(約3千億円)事業の受注が優勢となった。IHIや伊藤忠商事など日本勢の受注は厳しい情勢となった。

アルスラン氏は同日、2週間以内に提案内容を技術面から精査すると表明した。問題が確認されなければ、韓国勢を「契約に招く」と述べた。

計画は主塔間の長さが2千メートル級のつり橋と前後約100キロメートルの高速道路建設。建設費を通行料収入で回収する「建設・運営・譲渡(BOT)方式」で、橋や道路を政府に譲渡するまでの期間が最も短い事業者が落札する仕組みだ。

韓国勢は入札に参加した4グループ中最短の16年2カ月を提案した。日本勢は2番目に短い17年10カ月だった。日韓勢以外には中国国有の中鉄大橋局集団やイタリアの建設大手アスタルディもそれぞれトルコ企業と組んで応札した。

今回のつり橋建設は安倍晋三首相とエルドアン・トルコ大統領の首脳会談で度々議題に上がるなど、両国の経済関係強化に向けた目玉案件だった。日本政府は年明け以降、閣僚をトルコに派遣するなどして受注を後押ししていた。

SK建設は2016年、最大都市イスタンブールでボスポラス海峡に架かるつり橋や海底トンネルを相次ぎ完成させ、インフラ建設の実績で先行する日本勢を急速に追い上げていた。

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