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アフリカ開銀総裁「資源安でも5%成長」

基調講演するアフリカ開発銀行のアデシナ総裁(26日、ナイロビ)=写真 浅原敬一郎

【ナイロビ=白石透冴】日本とアフリカがビジネス関係の強化を話し合う「日本・アフリカビジネスカンファレンス」(日本貿易振興機構=ジェトロ=など主催、日本経済新聞社など共催)が26日、ケニアの首都ナイロビで開かれた。アフリカ開発銀行のアデシナ総裁は基調講演で「資源安があったが、多くの国で今年5%以上の経済成長を見込んでいる」と経済の力強さを強調した。

27~28日にナイロビで開かれる「第6回アフリカ開発会議(TICAD)」の関連イベントとして、日・アフリカのビジネス関係者500人以上を招いて開いた。

アフリカでは近年、エチオピアやルワンダなど一時は貧困や混乱の象徴だった国家も外国の資本やノウハウを積極的に受け入れている。セネガルのように一度もクーデターがない国もある。アデシナ氏は「政治が安定し、投資環境が整ってきた」と説明した。

平均年齢も若く、将来的な人口は中国とインドの合計をしのぐとの推計もある。「日本が必要とする成長市場はアフリカにある」と呼びかけた。

ジェトロの石毛博行理事長も「日本企業がさらに海外に挑戦する時だ」と語った。アフリカ発の技術革新の事例を紹介し、日本企業に関心を高めるよう訴えた。

アフリカ進出の規模で先行するのは中国だ。インフラ、衣料、通信など幅広い分野で大規模な投資攻勢をかけている。日本は再生可能エネルギー、高速通信網など得意分野を生かして進出する戦略が求められる。

ただ課題も多い。製造業は不釣り合いに高い人件費、資源への依存などが災いし後れを取っている。アデシナ氏は「アフリカが世界で競争力をつけるために製造業の育成が欠かせない」とし、日本との協力強化を求めた。

多くの政府機関で汚職がまん延するほか、地域によっては過激派組織「ボコ・ハラム」などのテロ行為も頻発する。成長性だけでは投資に踏み切れないマイナス要因も山積みだ。

安倍晋三首相は26日、ケニアのケニヤッタ大統領との共同記者発表で、27日からのTICADに関し「日本は質の高い技術や人材育成で大きな貢献ができる。この歴史的会合を成功させたい」と抱負を語った。「アフリカ自身が描くアフリカの夢を、手を携えながら実現していきたい」と強調した。

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