香港、強制排除進む デモ隊の逮捕者148人に

2014/11/27付
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【香港=中村裕】香港の警察当局が26日、九龍地区の繁華街、旺角の幹線道路で占拠を続けてきたデモ隊を強制排除したことで、2カ月にわたる民主派の抗議活動は節目を迎えた。香港行政長官の民主的な選挙を求めるデモ隊は抵抗するが、警官隊は学生団体幹部含め、26日までの2日間で148人を逮捕した。旺角はデモ隊の中でも強硬派が集まる拠点で、民主派の勢いはそがれている。

旺角のデモ隊が排除されたことで、民主派が占拠する拠点は香港島の中心部で最大規模の金鐘と、同島の繁華街、銅鑼湾の2カ所になった。このうち金鐘は香港政庁の近くの「要衝」であり、ここを占拠する学生らが排除されれば、民主派は総崩れになりかねない。

警察当局は残りの2拠点でも、裁判所の占拠排除命令を待ち、強制排除に踏み切るとみられる。

旺角での強制排除はデモに反対するタクシー会社などの要請を受けた裁判所が出した道路占拠を禁じる命令を警察が執行する形で実行された。九龍地区、旺角の幹線道路である弥敦道(ネイザンロード)は約2カ月ぶりに全面開通し、バスの運行も26日夕に再開した。

旺角で警察当局は路上のバリケードやテントを完全に撤去した。デモを主導していた学生団体・学民思潮の黄之鋒代表や、香港学連の岑敖暉副秘書長らを逮捕した。

26日夜には旺角の数カ所で、幹線道路の再占拠を試みたデモ隊と警官隊が激しく衝突した。デモ隊の数人が拘束され、負傷者も出たもようだ。香港警察の幹部は同日夕の会見で「再占拠は必ず防ぐ」と言明していた。

旺角には学生団体の主流派と距離を置く強硬派が多かった。中国本土からの観光客を当て込む小さな商店が集まる香港有数の繁華街だ。そのため占拠に反発する商店主や住民らとデモ隊の小競り合いが続く「危険地帯」(香港警察)だった。

近くのスーパーで働く女性の陳偉英さん(45)は「デモで客が減り、店の売り上げが半分に落ちた。私の給料も半分になった。早く元通りにしてほしい」と訴えていた。

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