NY市長、不法移民保護「変えず」
【ニューヨーク=西邨紘子】不法移民の保護政策を取る米ニューヨーク市のビル・デブラシオ市長は25日、不法移民保護について「我々は正しいことをしている。方針は変えない」と改めて表明した。米地元メディアなどが報じた。
市長は不法移民保護政策を理由とした連邦政府からの資金カットは違法として、もし実行された場合は法廷に訴える方針を明らかにした。同市に居住する不法移民は約50万人とされる。
トランプ政権の資金カットがあった場合には、有事に備えた市の積立予算で対応する構え。既にある10億ドル(約1130億円)に加え、コスト削減により追加で5億ドルを捻出するよう官庁に指示したという。
市長はこれについて「トランプ(大統領)関連の特別な調整ではない」と説明。ただ一方では連邦政府の同市への資金カットへの懸念を「過小評価はしない」とし「ワシントン(DC)の状況を見守りながら、こちらも動かなければならない」と話した。