FIFA捜査、16年の会長選に波乱も プラティニ氏の関与で

2015/9/26付
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【ジュネーブ=原克彦】スイスの検察当局は25日、国際サッカー連盟(FIFA)の汚職事件に関連し、背任と横領の容疑でブラッター会長を捜査したと発表した。当局は次期会長の最有力候補といわれる欧州サッカー連盟(UEFA)のプラティニ会長も聴取しており、2016年2月に予定される会長選に混乱が波及する気配が強まってきた。

スイス当局はブラッター氏について、05年に放映権を巡るカリブ海サッカー連合との契約でFIFAに不利な内容に署名した件と、FIFAの資金で1999年から02年までの報酬として11年にプラティニ氏に200万スイスフラン(約2億4千万円)を支払ったことを問題視している。

同当局は25日、ブラッター氏と併せ、プラティニ氏も参考人として聴取した。欧米メディアによるとプラティニ氏は声明を通じ、受け取ったのはFIFAとの契約に基づく報酬で、スイス当局にも説明したと明らかにした。

プラティニ氏は5月のFIFA会長選でブラッター氏に退任を求め、UEFAとして対立候補に投票するよう促した。だが、過去にはブラッター氏を支持していた時期もある。11年になってから、その10年ほど前の報酬を受け取るのは不自然とみられている。直接の捜査対象とはならなくても、プラティニ氏への視線は厳しさを増しそうだ。

今後は、ブラッター氏が「次の会長選の後」としていた辞任の時期を前倒しするかどうかも焦点になる。FIFAは17日、ブラッター氏の側近でワールドカップ(W杯)のチケットの不正販売疑惑が浮上したバルク事務局長を無期限の停職処分とした。ブラッター氏の会長職を凍結する可能性もささやかれている。

FIFAは25日までの理事会で、12月に日本で開く予定だった次の理事会の場所を本部があるチューリヒに変更した。日本はFIFA関連ですでに14人を起訴した米国と犯罪者引き渡しの条約を結んでいるため、警戒したとみられている。

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