英政府、米のリークに憤慨 爆弾テロ「捜査困難になる」

2017/5/25 22:35 (2017/5/26 0:40更新)
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【ロンドン=小滝麻理子】英マンチェスターの爆弾テロ事件で、米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)が24日にリークされた爆発物の現場写真を報じたことを巡り、捜査を困難にするとして英政府が憤慨している。BBCなどによると、英警察当局は米当局とのテロ情報共有を中断する方針を固めた。

英政府は米当局が情報をリークしたとみている。メイ首相は25日、「英米の情報共有関係は厳重でなければならない」と話し、同日開催の北大西洋条約機構(NATO)首脳会議でトランプ米大統領に再発防止を強く申し入れる方針だ。

トランプ氏は25日、リーク問題を受けて、「深く憂慮する。司法省などに徹底的な調査を依頼しており、必要ならばリークした人物を告発する」との声明を出した。

ニューヨーク・タイムズが報じたのは英警察の鑑識担当が撮影したもので、起爆ボタンや殺傷力を高めるために詰められたねじやボルトが写っている。米メディアは事件発生直後にも、英当局からの情報として、サルマン・アベディ容疑者の実名を報道。英当局は現時点でも容疑者について名前と年齢以外はほとんど公表しておらず、相次ぐ情報漏れに、ラッド内相は「いらだっている。二度と起こるべきではない」とテレビ番組で警告した。

BBCによると、英当局は米国やオーストラリア、カナダなどの当局とテロ情報を共有しているが、英警察は米国への情報提供を中断した。鉄壁とされた英米の情報関係がぎくしゃくし、テロ事件の真相解明や新たな事件の再発防止に支障が出る恐れがある。

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