独VW、時価総額4兆円超失う 排ガス不正で株急落

2015/9/25付
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【ロンドン=黄田和宏】ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の不正問題は、欧州の株式市場を大きく揺さぶっている。VW株は不正発覚前に比べて一時4割以上下落し、最大で330億ユーロ(約4兆4500億円)の株式時価総額を失った。24日時点の時価総額は約550億ユーロで、独同業大手ダイムラーに逆転を許し、BMWにも地位を脅かされている。足元ではVW株への売りは一服しているが、株価の先行き不透明感は強い。

ドイツの株式市場では自動車や関連企業の占める比率が大きく、株価動向にも影響を与えている。仏金融大手、ソシエテ・ジェネラルによると、ドイツの代表的な株価指数DAXに占める自動車セクターの割合は2割近くに達し、欧州株の主力企業全体(6%)やフランス株(5%)と比べて、経済を大きく依存している。

自動車株安を背景に、DAX指数は24日、9400台に下落し、9カ月ぶりに年初来安値を更新した。ソシエテ・ジェネラルのストラテジスト、ローランド・カロヤン氏は「当面の間は、投資家は自動車セクターを敬遠する可能性が高い」とみて、ドイツ株売りを推奨している。

ドイツ銀行もVW株の見通しの悪化を受けて、DAX指数の2015年末の予想を従来を1000ポイント下回る1万300に大幅に引き下げた。

▼VWによる排ガス試験の不正問題 VWと傘下のアウディが2008年以降に販売したディーゼルエンジン搭載の5車種で、排ガスの基準をクリアするために、検査中だけ排ガスを低減する不正ソフトを搭載していた問題。ディーゼル車はガソリン車に比べて燃費がいいが、二酸化窒素(NO2)など大気汚染の原因になる物質を多く排出する問題がある。
 不正ソフトは一定時間ハンドル動作が行われない場合などに排ガスの試験をしていると判断、試験の時だけエンジンを制御して排ガスの発生を少なくし、エンジンが基準に適合しているように見せかけていた。

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