【ロンドン=黄田和宏】ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の不正問題は、欧州の株式市場を大きく揺さぶっている。VW株は不正発覚前に比べて一時4割以上下落し、最大で330億ユーロ(約4兆4500億円)の株式時価総額を失った。24日時点の時価総額は約550億ユーロで、独同業大手ダイムラーに逆転を許し、BMWにも地位を脅かされている。足元ではVW株への売りは一服しているが、株価の先行き不透明感は強い。
ドイツの株式市場では自動車や関連企業の占める比率が大きく、株価動向にも影響を与えている。仏金融大手、ソシエテ・ジェネラルによると、ドイツの代表的な株価指数DAXに占める自動車セクターの割合は2割近くに達し、欧州株の主力企業全体(6%)やフランス株(5%)と比べて、経済を大きく依存している。
自動車株安を背景に、DAX指数は24日、9400台に下落し、9カ月ぶりに年初来安値を更新した。ソシエテ・ジェネラルのストラテジスト、ローランド・カロヤン氏は「当面の間は、投資家は自動車セクターを敬遠する可能性が高い」とみて、ドイツ株売りを推奨している。
ドイツ銀行もVW株の見通しの悪化を受けて、DAX指数の2015年末の予想を従来を1000ポイント下回る1万300に大幅に引き下げた。
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