2019年3月23日(土)

米スポーツ界とトランプ氏対立 侮辱に抗議、野球でも

2017/9/25 20:06
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【ニューヨーク=高橋里奈】米国のトランプ大統領と米スポーツ界の対立が深まっている。きっかけは、米プロフットボール(NFL)の試合の国歌斉唱で人種差別への抗議の意味を込めて起立しなかった選手を、トランプ米大統領が侮辱したこと。24日のNFLの試合では抗議する選手が続出。野球やバスケットボールの試合でも抗議する選手が現れている。

国歌斉唱時に起立せず抗議を表明するNFLの選手ら(24日、ニューヨーク)=AP

対立の発端は、22日の南部アラバマ州でのトランプ氏の演説だった。白人警官による黒人射殺などの人種差別に抗議して、試合開始前の国歌演奏で膝をつき起立しない選手について、トランプ氏は「『そのろくでなしをすぐにつまみだせ。クビだ』とNFLのオーナーに言いたくないか」と批判。23日にもツイッターで「国歌斉唱時に起立しないならクビだ。ほかにやることを見つけろ」と投稿した。

これに多くの選手が反発。24日の試合では、国歌斉唱時に出場しなかったり、互いに腕を組んで抗議の意思を示したりした。NFL選手協会のエリック・ウィンストン会長は、トランプ氏の発言は「公民権の過去と現在の英雄たちの顔を平手打ちする行為だ」と批判。チームオーナーの間でも非難の声が高まっている。

23日には米大リーグ機構(MLB)のオークランド・アスレチックスの選手が国歌演奏中に膝をつき、野球界でも抗議が始まった。米プロバスケットボール協会(NBA)では優勝したウォリアーズのスター選手、スティーブン・カリー氏が22日にホワイトハウスの表敬訪問に反対を表明。トランプ氏はツイッターで「招待は撤回だ」と反発した。

フットボールをはじめ、野球やバスケットボールは米国で最も人気があるスポーツだ。人種差別を巡るトランプ氏とスポーツ界の対立が、米社会の分断を一層深める可能性もある。

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