米フェイスブックとペイパル、提携拡大 対話アプリで決済
【シリコンバレー=兼松雄一郎】米フェイスブックと米決済大手ペイパルは24日、提携を拡大すると発表した。まず米国で、フェイスブックの対話アプリ「メッセンジャー」上の自動応答機能にペイパルの決済を連動させやすくする。大手ペイパルのサービスとの融合が進み、対話アプリを通じた電子商取引の拡大が加速しそうだ。
ペイパルはネットサービス向けの決済支援を拡大している。顧客のネット企業がフェイスブックのメッセンジャーなどと連動、サービスを提供しやすくなるよう決済面で後押しする。
フェイスブックはペイパルから幹部を引き抜くなど両社は個人間の小口送金分野では競合している。だが、それ以外の分野では連携を拡大する方針。
ペイパルは約2億人、メッセンジャーは10億人以上の利用者を持つ。対話アプリでは米アップルも決済サービスとの融合を進め機能を拡張しつつあり、競合が激しくなっている。