米医療保険、アンセムがシグナを6.7兆円で買収

2015/7/25付
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【ニューヨーク=平野麻理子】米医療保険2位のアンセムは24日、同5位のシグナを負債を含め542億ドル(約6.7兆円)で買収すると発表した。保険業界では過去最大規模の買収案件となり、加入者数で首位に立つ見通し。米国では医療保険制度改革法(オバマケア)が合法と判断されたことで、事業基盤強化へ向けた医療保険会社の再編が加速している。

アンセムによると、買収額はシグナ1株あたり188ドル。シグナの23日の終値に22%のプレミアムを上乗せした水準だ。アンセムとシグナの加入者数は単純合計で約5300万人で、最大手ユナイテッドヘルス・グループを抜く。

今月初旬にも医療保険3位エトナが4位ヒューマナを約370億ドルで買収することで合意したと発表した。買収が実現すれば、米国の医療保険業界は「ユナイテッドヘルス・グループ」「アンセム&シグナ」「エトナ&ヒューマナ」の三大グループに集約される。売上高では首位を守る見通しのユナイテッドヘルスも、合併相手を探している。

米国では、低所得層の保険加入を後押しするオバマケアにより、医療保険の加入者数が急増している。買収によりコスト削減が見込まれるほか、規模の拡大で病院や製薬会社に対する交渉力が高まれば、よりよい条件でサービスを提供できる。

アンセムのジョセフ・スウェディッシュ最高経営責任者(CEO)は「この合併で価格競争力を高め、消費者の利益につなげる」と説明する。ただ市場の寡占が進むと消費者の選択肢が減るため、当局から合併を認可されない可能性も残る。

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