アフガン首都の大学で自爆テロ 12人死亡
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【ニューデリー=黒沼勇史】アフガニスタンの首都カブールの大学で24日午後7時ごろ(日本時間同日午後11時半ごろ)、自爆テロや銃撃があり、政府関係者によると、学生7人を含む12人が死亡し、35人が負傷した。反政府武装勢力タリバンが対話アプリに犯行を示唆する書き込みをしたとの情報もある。
現場はカブールにある大学「アメリカン・ユニバーシティー・オブ・アフガニスタン」。ホームページによると、同大学は米国際開発局(USAID)の資金支援を受け、2006年に開学。学生数は1700人。AFP通信によると、同大学の米国人教授らが今月誘拐されていた。
襲撃は自爆テロで始まった後、複数回の爆発や銃撃戦に発展。キャンパス内には外国人やAP通信のカメラマンがいたとの情報もある。現地報道によると、学生や職員ら100人以上が脱出したが、その後、大学内には学生らが取り残されていたもようだ。
アフガニスタンではタリバンが北部などで攻勢を強め、支配地域を拡大している。タリバンの勢力が優勢な南部ヘルマンド州では23日、路上での爆発で米兵1人が死亡した。オバマ米大統領は7月、現在9800人いる駐留米軍を17年1月時点で5500人に減らす計画を撤回し、8400人を維持すると公表し警戒を強めていた。