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ロシュ、米バイオ医薬企業を8600億円で買収

収益源拡大

【フランクフルト=加藤貴行】スイス製薬大手のロシュは24日、米バイオ医薬品のインターミューンを83億ドル(約8600億円)で買収すると発表した。ロシュは抗がん剤以外に収益源を広げるため5年ぶりの大型買収に動く。難病治療薬に強いインターミューンには他の欧州製薬大手も関心を示していたとされる。製薬業界の活発なM&A(合併・買収)が続いている。

ロシュとインターミューンの取締役会がロシュによる完全子会社化で合意した。ロシュはインターミューンの22日終値に38%上乗せした1株74ドルで公開買い付けし、今年中の全株取得をめざす。ロシュにとって2009年に米バイオ医薬品のジェネンテックを468億ドルで完全子会社にして以来の大型M&Aとなる。

インターミューンは米カリフォルニア州に本社を置き、患者数の少ない希少疾患に強みを持つ。肺の細胞壁が硬く厚くなり、呼吸困難に陥る難病「特発性肺線維症」の治療薬を開発してきた。11年から欧州、13年にカナダでも発売し米国で審査中だ。

ロシュのセヴリン・シュヴァン最高経営責任者(CEO)は24日の声明で「今回の買収はロシュの肺疾患治療分野を補完する」と強調した。ロシュは主力の抗がん剤以外に収益源を広げる狙いで、16年から買収による収益貢献を見込んでいる。

インターミューンを巡っては8月中旬、ロシュのほか仏サノフィや英グラクソ・スミスクラインが買収に関心を示しているとの観測が出て株価が急騰していた。

希少疾患の治療薬は競合が少なく有力企業を巡る買収攻勢が強まっている。7月には米製薬大手アッヴィが、希少疾患に強いシャイアー(アイルランド)を総額320億ポンド(約5兆5千億円)で買収することで合意している。

ロシュは欧米大手間の再編からは距離を置きつつ、6月以降、米国やデンマーク企業の数百億円規模の買収を3件決めていた。

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