【ドバイ=久門武史】イラク軍は24日、過激派組織「イスラム国」(IS)が2014年6月に制圧したイラク北部のモスル奪還に向けた攻撃を始めたと発表した。「作戦の第1段階」として同日、モスルの南東にあるマフムールの周辺で複数の村を掌握した。
ロイター通信によると、米軍主導の有志連合が空爆で支援し、クルド自治政府の治安部隊も加わっている。
モスルはイラク第2の都市で、モスルを死守する構えのISとの戦闘は長引く可能性が高い。イラクのアバディ首相は15年12月、中西部アンバル州の州都ラマディをISから奪い返した際、モスルを続けて奪還すると宣言。16年を「最終勝利の年にする」と強調していた。