中国外相「侵略歪曲」と批判 戦後70年、安保理討論会合

2015/2/24付
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【ニューヨーク=共同】国連安全保障理事会は23日(日本時間24日)、「反ファシスト戦争の勝利」と国連創設から今年で70年となるのを記念し、公開の討論会合を開いた。会合を主宰した中国の王毅外相は「ファシズムとの戦争に関する史実は明らかになっているのに、いまだに真実を認識したがらず、過去の侵略の犯罪を歪曲(わいきょく)しようとする者がいる」と述べた。今夏に戦後70年談話を出す予定の安倍晋三首相をけん制する狙いもありそうだ。

外交筋によると、中国外相が安保理会合を主宰するのは異例。

会合では国連の潘基文(バン・キムン)事務総長に続き、王外相、ロシアのラブロフ外相ら各国代表が演説した。日本の吉川元偉国連大使も意見表明する予定。

中国としては会合で「戦勝」を再確認し、第2次世界大戦の戦勝国の中国、ロシアなど5カ国が拒否権を持つ安保理常任理事国の議席を独占する正当性を印象づける狙いがありそうだ。

中国外務省の華春瑩副報道局長は16日、討論会合の目的について「歴史を深く心に刻み、未来を展望する場を各国に提供するためだ」と説明。一方、吉川大使は18日の定例記者会見で「国連での議論はできるだけ未来志向にすべきだ」と強調、歴史問題に焦点が当たることをけん制した。

中国の国連代表部が加盟各国に配布した趣意書によると、討論会合のテーマは「国際平和と安全の維持」。国連創設と反ファシスト戦争の勝利から70年を記念する雰囲気づくりに役立つことを望むと強調。「キックオフ」と位置付け、国連内外で同趣旨の会合を続ける可能性を示唆している。

第1次世界大戦から100年となった昨年の1月に開かれた討論会合では、中国と韓国、北朝鮮が安倍首相の靖国神社参拝などを批判。日本も「(討論会合の場での批判は)地域の緊張緩和に役立たない」と反論するなど非難の応酬となった。

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