2019年1月21日(月)

スペイン首相が組閣断念 連立協議が難航、再選挙も視野

2016/1/23 10:38
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【パリ=竹内康雄】スペインのラホイ首相は22日、新内閣の樹立を当面断念すると表明した。同国では昨年12月の議会選で、同氏率いる国民党(中道右派)が第1党を保ったものの過半数を割り込んだ。連立政権の発足に向け、他党と協議を続けてきたが、組閣に必要な過半数を得られないと判断した。今後は第2党の社会労働党(中道左派)が政権発足に向けた連立交渉に入るが、難航しそうで、再選挙も視野に入りつつある。

スペイン国王フェリペ6世が第1党党首であるラホイ氏を首相候補となるよう指名したが、同氏は22日、これを辞退した。ラホイ氏は記者会見で「必要な支持を得られていない」と認めた。

スペイン議会は定数350。12月の総選挙では、国民党が123議席で社会労働党が90。新興政党のポデモス(急進左派)が69で、同じ新興政党のシウダダノス(中道右派)が40の議席を得た。国民党の連立相手として有力視されていたシウダダノスと組んでも過半数は確保できない。ラホイ首相は社会労働党とシウダダノスとの大連立を模索していたが、社会労働党が拒否した。

同日にはポデモスが社会労働党に政権発足に向け協議するよう申し入れた。社会労働党のサンチェス党首はこれを受け入れる姿勢を示した。両党は今後、左派政権発足に向けて政策のすりあわせを進める。ただ両党あわせても過半数には届かない上、北東部カタルーニャ州の独立問題を巡って立場に差がある。ほかの小政党にも連立政権への参加を働きかけるが、過半数のハードルは高い。

ラホイ氏は22日「何もあきらめたわけではない」とも述べ、左派政党の連立交渉がうまくいかなければ、国民党と社会労働党との大連立の可能性は残っているとの見方を示唆した。新首相を選出できない状態が長期間続けば金融市場の不安が拡大しかねないほか、再選挙も視野に入ってくる。

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