米副大統領が中国批判 南シナ海問題「たじろがない」

2015/5/23付
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【ワシントン=吉野直也】バイデン米副大統領は22日、南シナ海で中国が人工島の造成を強行したうえに領有権を主張していることを批判した。「米国はたじろぐことはない。平和的な紛争解決と航行の自由を保障する」と表明した。米政権のナンバー2であるバイデン氏の発言は政権として優先的に取り組む決意を示したものだ。

米メディアが報じた。バイデン氏はメリーランド州アナポリスの海軍士官学校卒業式の演説で言及した。「航行の自由などの原則が中国の活動によって試されている。(周辺海域の)緊張は高まるかもしれないが、われわれは平和を維持するために存在する」と明言。国際法を無視した今回の中国の埋め立てを阻止できなければ、ほかの海域でも類似の事件が起きかねないと訴えた。

米政権は21日には国防総省のウォーレン報道部長が人工島の12カイリ(約22キロ)以内に米軍の航空機や艦船を派遣するのが「次の段階」と警告。異例ともいえる米軍の運用にまで触れており、中国側に即時中止を改めて促した。

ケリー米国務長官は17日の中国の習近平国家主席との会談で、南シナ海で強行する埋め立ては「米中関係に影響する」と懸念を直接、伝達した。それにもかかわらず、中国軍の対応には変化がないことに米政権は危機感を深め、習氏の軍の掌握力を疑問視している。

米側は6月の米中戦略・経済対話や、9月に米国訪問を予定する習氏との会談で、南シナ海の問題を主要課題として取り上げる意向だ。

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