欧州株、軒並み下げる ベルギーの連続爆発受け
【ロンドン=黄田和宏】ブリュッセルでの連続爆発事件を受け、22日の欧州株式市場では投資家心理が悪化し、主要国の株価指数が軒並み軟調に推移した。航空会社やホテルなど観光業への影響を懸念し、関連企業の株価は大幅安となった。欧州では今週末に復活祭(イースター)の休暇を控えており、旅客需要に影響が及ぶ恐れがある。
ベルギー大手のブリュッセル航空を傘下に持つ独ルフトハンザグループの株価が4%安、格安航空会社(LCC)欧州最大手のライアンエアー・ホールディングス(アイルランド)も5%近く下げた。欧州を中心としたホテルチェーンを運営する仏アコーの株価は一時6%安となった。
ベルギーの主要企業で構成する株価指数は一時1.4%安となり、株安は欧州全般に波及した。欧州では昨年11月のパリの同時テロに続く惨事で、企業活動が制限されることになれば、欧州の景況感にも悪影響が広がる可能性がある。
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