2018年11月21日(水)

米軍司令官「韓国に全戦力提供」 北朝鮮けん制

2017/8/22 18:43
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【ソウル=山田健一】韓国を訪問中の米軍のハイテン戦略軍司令官とハリス米太平洋軍司令官は22日、ソウル郊外で記者会見を開いた。ハイテン氏は「挑発を抑制できるすべての戦力を韓国に提供する」と北朝鮮をけん制した。ハリス氏は「問題解決には外交的手段が重要だ」と表明。対話の姿勢をみせつつ北朝鮮を圧迫する方針を明確にした。一方、北朝鮮は22日も米韓合同軍事演習に対する反発を続けた。

両氏とグリーブス・ミサイル防衛局長の米軍幹部3人が、京畿道・烏山の空軍基地で米国の同行記者団らと会見した。ハイテン氏は同基地内の米軍のミサイル装備の前で、「すべてのオプションを検討している。韓国とともに北朝鮮の挑発に対応する」と強調した。

同氏は戦略爆撃機、ハリス氏は在韓米軍、グリーブス氏は地上配備型ミサイル迎撃システム(THAAD)をそれぞれ統括する。合同軍事演習を機に米軍幹部3人がそろって訪韓するのは珍しい。

米国はイージス駆逐艦「ジョン・S・マケイン」とタンカーの衝突事故を受けて、全世界で艦隊運用を停止した。ハリス氏はこれに言及し、「同盟国を守る十分な準備態勢ができている」と、米軍の抑止力に影響は無いとの見解を示した。

ハリス氏はこれに先立ち、韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相とソウルで会談した。核・ミサイル問題について「外交が主な動力であり、防衛力は(外交を)サポートする役割を引き受けなければならない」と語った。外交の重要性を繰り返すことで、軍事衝突を望まない意思を北朝鮮に送る狙いとみられる。

一方、北朝鮮は米軍幹部の韓国訪問に強く反発した。朝鮮人民軍は22日、朝鮮中央通信を通じて板門店代表部の報道官談話を発表。談話の中でハイテン氏らの名を挙げ、「いつでも懲罰の砲火を打てるよう敵を注視している」と威嚇した。「無慈悲な報復と容赦ない懲罰を免れない」と米韓合同軍事演習を批判した。

北朝鮮で韓国政策を担当する祖国平和統一委員会のウェブサイト「わが民族同士」は22日、米政府高官による対話の呼びかけに関して「われわれの強硬態勢と警戒心を弱めようとする打算であり、通用しない」と主張した。強気の構えを崩さずに米国を揺さぶる思惑とみられる。

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