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米とは「外交政策で決別」 フィリピン大統領

「外交関係を絶つという意味ではない」と釈明

【マニラ=遠藤淳】フィリピンのドゥテルテ大統領は22日、中国訪問中に「軍事でも経済でも米国とは決別する」と発言したことについて、「外交関係を絶つという意味ではない」と釈明した。「言いたかったのは外交政策における決別だ」と話し、米国に依存した外交政策を転換する意向を改めて示した。

ドゥテルテ大統領は習近平国家主席と会談し、経済協力や軍事交流などを強化することで合意。経済関係のイベントで米国との「決別」に言及した。帰国後、フィリピン・ダバオの空港で記者団に「米国には多くのフィリピン人やその子孫が住んでいる。関係を維持するのが我が国にとって最善だ」と述べた。

一方で「我が国は常に米国の指示に従ってきた」と持論を展開した。9月に会談したロシアのメドベージェフ首相からあらゆる支援の用意があると持ちかけられたとし、「仮に我々が原子爆弾を持ちたいと思い、与えられれば、ここに持ってこられるだろう」と発言。中国やロシアとの関係を強化する考えを示した。

中国やロシアになびくフィリピンに同盟国の米国は警戒感を強めている。21日には南シナ海の西沙(英語名パラセル)諸島周辺で、中国が主権を主張する海域に米軍艦船を派遣する「航行の自由」作戦を実施。22日にはラッセル国務次官補をフィリピンに派遣し、両国関係を議論する。さらに中ロに接近すれば安全保障体制に影響しかねず、ドゥテルテ氏の一方的な発言に苦慮している。

ドゥテルテ氏は25日からの訪日にも言及。安倍晋三首相との会談について「協議の大半は経済協力についてになる」とし、「共通の関心事には南シナ海問題があり、何を話すかは会談まで待ちたい」と述べた。また、「中国政府には南シナ海問題だけを話し合う機会を持とうと伝えた。それは2国間かもしれないし、日本を含む多国間かもしれない」と話した。

中国が実効支配するスカボロー礁(中国名・黄岩島)付近では中国がフィリピン船の漁を妨害し、仲裁裁判所が違法だと認定した後も妨害行為は続いている。これに関し、ドゥテルテ氏は「中国当局とは話をした。数日内に進展があるだろう」と期待を示した。

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