2019年8月22日(木)

アフガン早期撤収否定 米大統領、駐留規模明示せず

2017/8/22 10:59 (2017/8/22 13:38更新)
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【ワシントン=永沢毅】トランプ米大統領は21日夜、米南部バージニア州フォートマイヤーの陸軍基地で国民向けのテレビ演説に臨み、新しいアフガニスタン戦略を公表した。駐留米軍の拙速な撤収はせず、アフガンへの関与を継続する。ただ、今後の具体的な駐留規模や作戦内容は明かさなかった。パキスタンやインドなど周辺国の関与の強化も求めた。ブッシュ(子)政権下の2001年から続くアフガン戦争の終結をめざす。

トランプ氏は演説で、当初は「アフガンからの撤収」が頭をよぎったものの「拙速な撤収はテロリストが入り込む空白を生む」と述べ、早期撤収を否定。反政府武装勢力タリバンなど、テロリストを利するとして「駐留軍の数や活動計画については話さない」と明言を避けた。「イラクでの過ちをアフガンでは繰り返せない」とも言及し、イラクからの米軍撤収によって過激派組織「イスラム国」(IS)を生んだ二の舞いにはならないとした。

一方、周辺国には関与の強化を要請。パキスタンにはテロ掃討作戦を、インドにはアフガンの経済支援などでの協力を強く求めた。

米FOXニュースは演説開始前に、トランプ氏が既に約4千人の増派計画を承認したと報じていた。

アフガン戦略を巡っては、マティス米国防長官が増派を主張してきた。一方、先週末に解任されたバノン前首席戦略官・上級顧問は撤退を進言し、政権幹部で意見が割れていた。トランプ氏は18日にマティス氏やティラーソン米国務長官、マクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)らと協議し、今回の戦略を決めた。

オバマ前米大統領は10年時点で9万人いた駐留米軍を段階的に減らし、16年末までの撤収を掲げた。現在は8400人が駐留する。しかし、タリバンやISに忠誠を誓う組織の勢力は衰えず、治安回復のメドが立たないため完全撤収を断念。政権を引き継いだトランプ氏は就任直後に戦略の包括的な見直しを指示した。今の駐留米軍は主にアフガン政府軍の訓練にあたっている。

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