米マイクロソフトの4~6月、3年ぶり赤字転落

2015/7/22付
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【シリコンバレー=小川義也】米マイクロソフト(MS)が21日発表した2015年4~6月期決算は、最終損益が31億9500万ドル(約3960億円)の赤字(前年同期は46億1200万ドルの黒字)だった。パソコン(PC)需要の低迷に伴うライセンス販売収入の落ち込みに加え、ノキア(フィンランド)から昨年買収した携帯端末事業のリストラに伴う費用が重荷となった。

四半期ベースで赤字になるのは12年4~6月期以来、3年ぶり。売上高は5%減の221億8000万ドル。ドル高の影響を除いたベースで2%の減収だった。

MSは今月8日、最大7800人の削減を柱とする携帯端末事業の追加リストラ策を発表。4~6月期にのれん代の減損処理を含め、合計84億ドルの費用を計上した。特殊要因を除いた1株利益は0.62ドルと、市場予想を上回った。

基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」のPCメーカー向け販売が2割以上落ち込む一方、注力するクラウドサービスは好調を維持した。IT(情報技術)インフラを提供する「アジュール」など企業向けクラウド事業の売上高は前年同期比で88%増加。クラウド経由で業務ソフトを提供する「オフィス365」の個人利用者数は1520万人と、3月末に比べて300万人近く増えた。

自社開発したタブレット「サーフェス」関連の収入は8億8800万ドルと前年同期に比べて2.2倍に拡大した。「ルミア」ブランドで展開するスマートフォンの販売台数は840万台と12%増えた。ただ、低価格機種の比率が高まったほか、スマホ以外の販売が落ち込んだ結果、電話機事業の売上高は38%減少した。

MSは29日から次期OS「ウィンドウズ10」の提供を始める。サティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)はアナリスト向けの電話会見で「PC市場は厳しい状況が続いているが、ウィンドウズ10は我々の事業機会を拡大し、ウィンドウズを成長軌道に戻すと確信している」と述べた。

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