2019年4月26日(金)

北朝鮮「北極星2ミサイル量産、配備を」 実験成功と発表

2017/5/22 10:23
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【ソウル=鈴木壮太郎】北朝鮮の朝鮮中央通信は22日、中距離弾道ミサイル「北極星2」型の試験発射に再び成功したと報じた。21日夕に発射したミサイルを指しているとみられる。現場を視察した金正恩(キム・ジョンウン)委員長は開発が「完全に成功した」と実戦配備を承認。「今すぐ量産して人民軍の戦略軍に配備しなければならない」と指示した。

韓国軍によると、北朝鮮は21日午後4時59分(日本時間同)ごろに内陸部の平安南道北倉(プクチャン)付近から東方向に弾道ミサイル1発を発射した。朝鮮中央通信の報道では日時や具体的な飛距離などは明らかにしていないが、これを指しているとみられる。

同通信によると、今回の発射は北極星2を実戦配備するための最終試験。正恩氏が立ち会った。

北極星2は潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の「北極星」を改良し、地上発射型にした兵器だ。潜水艦と同じ「コールドローンチ(冷発射)」方式の改良だ。ミサイル発射台で直接燃料を噴射せず、いったん強い圧力をかけてミサイルを空中に放出した後に点火するため、爆風による発射台車の損傷を防げる。

冷発射は姿勢の制御や点火のタイミングなど高い技術を要する。2月の試験発射でも成功したとみられるが、今回も成功。正恩氏は「百点満点だ」と評価し、部隊への実戦配備を承認した。

北朝鮮は14日に北西部の平安北道亀城(クソン)付近から東北東方向に新型ミサイル「火星12」を発射したばかり。国際社会が強く自制を求めるなか、新たな挑発を強行した背景には、米国への強い警戒感がある。

ティラーソン米国務長官は18日、韓国政府が特使として派遣した洪錫炫(ホン・ソクヒョン)前中央日報会長との会談で、北朝鮮の体制転換を求めない考えを改めて説明。「北朝鮮は核実験やミサイル実験の中止を行動で示さなければならない」と語った。

だが、22日の朝鮮中央通信の報道で正恩氏は「米帝国主義者とその追従勢力が(北朝鮮の能力に)ひるんでいる間に、我々は核武力の多様化と高度化を急がなければならない」と、さらなる開発加速を指示した。北朝鮮は米国の口先だけの体制保証を信じられず、核・ミサイル開発だけが生き残りの道と考えている。

日本政府高官は「量産化されれば日本の安全保障にとってかなり厳しい」と、危機感を強める。外務省幹部は、国連安全保障理事会などで新たな経済制裁を検討すべきだとの認識を示した。首相周辺は21日の発射実験が成功したとの見方を示し「脅威が一段と高まった」と指摘した。

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