トランプ氏、仏大統領選ルペン候補を称賛
【ワシントン=永沢毅】トランプ米大統領は21日のAP通信とのインタビューで、23日投開票のフランス大統領選に出馬している極右国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン党首を称賛した。先におきたパリでの銃撃テロを踏まえて「彼女は国境問題では最も強硬派だ。フランスでおきていることについて彼女は最も強く対応する」と語った。
そのうえで「誰であろうとイスラム過激派によるテロや国境問題に最も強く対応する人物こそ、選挙で良い結果を得るだろう」との見通しを示した。トランプ氏は明確にルペン氏を支持する発言は避けたものの、現職の米大統領が他国の国政選挙で特定の候補を肩入れするような発言をするのは極めて異例だ。
トランプ氏は21日、ツイッターにも「フランスのテロは大統領選に大きな影響を与えるだろう」と投稿している。ルペン氏は反移民や反欧州連合(EU)などトランプ氏と共通する政策が多く、トランプ氏を褒める発言もしてきた。