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南アが成長率を下方修正 14年1.4%、資源安などダメージ

【ロンドン=黄田和宏】南アフリカ財務省は22日、今後3年の中期的な予算編成方針を発表した。頻発するストライキの影響などで、2014年の経済成長率の見通しを下方修正したほか、財政赤字も拡大する見込み。資源輸出に依存する南アは資源安で成長のけん引役を失っている。通貨安でインフレ率が高止まりし、賃上げ要求が根強いことも労働市場の不安定さを高めている。

ネネ財務相は22日、南ア議会で演説し、「投資を増やし、長期の生産停滞を避け、経済の信頼を高めるために努力が必要だ」と述べた。

予算編成方針は15年度予算のたたき台となる。経済見通しでは、14年の実質国内総生産(GDP)成長率を前年比1.4%増と2月の14年度予算発表時点の2.7%増から大幅に下方改定した。13年の1.9%増を下回り、世界金融危機でマイナス成長となった09年以来の低成長となる。17年には3%増と緩やかな回復を予想する。

プラチナなど資源頼みの南ア経済は、資源価格の下落で厳しい状況に直面している。年前半のプラチナ鉱山労働者による5カ月に及んだ賃上げストに続き、金属業界でもストが広がり、経済活動に影を落としている。資源大手は南アでの操業見直しや人員削減の検討を始めている。

税収低迷で財政も悪化が懸念される。14年度の財政赤字見通しはGDP比4.1%と、2月時点(同4%)から悪化した。17年度には2.5%に縮小すると予測するが、不透明感は残る。

スタンダード・アンド・プアーズは南アの外貨建て格付けを投資適格級で最低水準のトリプルBマイナスと置く。ここから格下げがあれば、通貨ランドの下落やインフレの加速を招きかねない。ランドは1ドル=11ランド台と8カ月ぶりの安値圏で推移しており、インフレ率は6%前後と南ア準備銀行(中央銀行)の目標上限に達している。

5月の総選挙で与党のアフリカ民族会議(ANC)が勝利し、2期目を迎えたズマ政権は、低成長と財政悪化という難局に直面している。政府は教育改革を通じた新規雇用の創出やインフラへの投資で成長を促したい考えで、貧困問題や格差是正にも取り組む方針だ。

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