2019年8月21日(水)

ASEAN、南シナ海行動規範「6月までに中国と合意」

2017/2/21 20:11
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【ボラカイ=遠藤淳】東南アジア諸国連合(ASEAN)は21日、フィリピンのボラカイ島で非公式外相会議を開いた。南シナ海での紛争を防ぐための「行動規範」の枠組みで中国と合意を目指すことを確認。会議後の記者会見で、フィリピンのヤサイ外相は「6月までに合意できるだろう」と語った。

ASEANと中国は3月にカンボジア、5月にフィリピンで合同作業部会を開き、南シナ海での行動規範の枠組み作りを進める。両者は昨年夏、枠組み合意を目指すことで一致している。ヤサイ外相は「関係国すべてを法的に拘束し、実効性のある内容にしなければならない」と強調した。

外相会議では、南シナ海の人工島で中国が軍事施設を建設していることに多くの国が懸念を示した。複数の国が「南シナ海のほぼ全域に主権が及ぶ」とする中国の主張を退けた仲裁裁判所判決を尊重するよう関係国に求めた。ヤサイ氏によると、主張したのは2~4カ国。中国と領有権争いを抱えるベトナムなどとみられる。

昨年までASEAN内で対中強硬派だったフィリピンはドゥテルテ大統領の就任後、中国から経済支援を得ることを優先して南シナ海での領有権の主張を抑制している。ヤサイ氏は「自国の外交政策とは切り離して進める」と言及。議長国としてASEANの結束を重視する方針を示した。

一方で、仲裁判決は取り上げるべきではないと主張した国も複数あった。中国から巨額の経済支援を受け、中国寄りの姿勢を見せるカンボジアやラオスなどとみられる。対中政策ではASEAN内に依然、温度差があることが浮き彫りになり、行動規範の枠組み策定がすんなりと進むかは予断を許さない面もある。

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