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伊首相、ECBの追加緩和に期待 ダボス会議開幕

【ダボス(スイス東部)=原克彦】世界各国の政府首脳や企業経営者らが集う世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)が21日、スイスで開幕した。先陣を切って講演したイタリアのレンツィ首相は「欧州の意識が財政規律から成長へと変わるときだ」としたうえで「欧州中央銀行(ECB)がその新たな方針のメッセージを伝えられる」と発言。量的緩和に期待を示した。

ECBは22日の理事会で国債買い入れなどの量的緩和を決定するとみられている。ECBの判断についてはフランスのオランド大統領も19日に「国債を購入する決定をするだろう」と発言。レンツィ首相は「ECBの独立性は尊重する」とも述べたが、両首脳の量的緩和への強い期待がにじみ出た格好だ。

ウクライナ情勢やシリア、リビアなどの問題にも言及し、「(70年の平和が続いた)欧州の理念を伝えるときだ」とテロとの戦いや地政学リスクに立ち向かう決意を強調した。そのうえで「欧州は経済だけで一体化しているわけではない」と各国の結束を強調した。

一方、経済成長をテーマにした討論では、ドイツ連邦銀行(ブンデスバンク)前総裁でスイスの金融大手UBS会長のアクセル・ウェーバー氏がECBの量的緩和について「やり過ぎるべきではない」と発言。ユーロ加盟国の構造改革を遅らせる副作用を生むと警告した。

ダボス会議は24日まで続く。パリでのテロ事件、日本人2人の拘束などイスラム過激派による事件が相次いでいることから、テロとの戦いを巡る議論が重要テーマの一つになる。会期中にECB理事会、直後の25日にはギリシャの総選挙で緊縮政策の是非が問われるなど、欧州や世界の経済の先行きに対する要人発言も注目を集めそうだ。

世界経済フォーラムによると今年のダボス会議には過去最高の約2500人が参加する。中国の李克強首相やフランスのオランド大統領、ドイツのメルケル首相に加え、ウクライナのポロシェンコ大統領やエジプトのシシ大統領が講演する予定だ。日本からは日銀の黒田東彦総裁や塩崎恭久厚生労働相らが出席する。

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