2017年12月16日(土)

AT&T、タイムワーナー買収へ調整 米紙報道
時価総額6兆円

2016/10/22 1:10
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 【ニューヨーク=中西豊紀】米通信大手のAT&Tはメディア大手のタイムワーナーを買収する方向で調整に入った。AT&Tは2015年に衛星放送大手のディレクTVを買収。タイムワーナーは映画部門のワーナー・ブラザーズやニュース専門局のCNNを傘下に抱えている。AT&Tは通信事業が頭打ちとなるなか、買収で巨大メディア企業への転換を一気に狙うもようだ。

 ウォール・ストリート・ジャーナル紙など複数の米メディアが報じた。タイムワーナーの時価総額は約640億ドル(20日終値、約6兆6400億円)。21日の米市場では買収観測を受け、同社株は一時売買停止になっていた。

 AT&Tは米国2位の携帯電話事業者。近年は他社との値下げ競争で携帯事業の収益は伸び悩んでいる。打開策としてディレクTVを485億ドルで買収。携帯端末向けに動画配信サービスを準備しているとされる。

 さらなる成長をめざすには「コンテンツを流す」業態だけでは限界がある。タイムワーナーを買収し、通信にとどまらない総合コンテンツ産業をめざすようだ。

 一方、タイムワーナーも従来型のケーブルテレビから事業の枠組みを拡大しようとしている。インターネットとスマートフォン(スマホ)の普及で米国人はテレビでなく動画配信を通じてコンテンツを視聴する傾向が高まっている。同社は8月に米動画配信サービス「Hulu(フールー)」の株式を10%取得すると発表した。

 買収の動きは携帯電話の鈍化とケーブルテレビの加入者減というふたつの業態の苦境が生み出した。日本も例外ではなく今後は世界でメディア再編が進む可能性がある。

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