トランプ大統領「米国第一を実行」 就任演説

2017/1/21 10:25
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【ワシントン=吉野直也】トランプ米新大統領は20日、就任式で約18分間演説し「『米国第一主義』を実行する」と述べ、米国民の利益を最優先に考えて外交や経済などの政策を決定すると強調した。「意見を言うだけで行動を起こさない政治家にはもう容赦しない。中身のない対話の時代は終わり、行動を起こすときが来た」とも語り、政権運営への決意を表明した。

就任パレードで車から降りて手を振るトランプ大統領(20日、ワシントン)=ロイター

就任パレードで車から降りて手を振るトランプ大統領(20日、ワシントン)=ロイター

トランプ氏は「今回の政権交代はワシントンから皆さんに権力を移すものになる」と言明。「真に重要なのは、国民が政府を支配しているかどうかだ」と訴えた。

さらに自身の支持層で経済格差に苦しむ白人の中・低所得層を念頭に「あなたが無視されることは二度とない。米国の労働者と家族に恩恵をもたらす」と呼びかけた。

外交に関して「これまでの同盟を強化するとともに、新しい同盟を構築する。過激なイスラム主義テロリズムを地球上から完全に撲滅する」と語り、テロとの戦いを政権の重要課題に据える意向を示した。

最後は「ともに米国を強く、豊かにしよう。誇りを持てる、安全な国にしよう。米国を再び偉大な国にしよう」と選挙戦でも掲げたスローガンで締めくくった。

演説ではテロとの戦いにこそ触れたものの、停滞する核軍縮や深刻化する難民問題、地球温暖化問題といった国際的な課題についてはほとんど言及しなかった。

就任式の式典はトランプ氏に反発する民主党下院議員ら約60人が欠席した。

一方、米上院は20日、マティス国防長官とケリー国土安全保障長官を承認し、両長官が就任した。2001年のブッシュ政権や09年のオバマ政権の発足時にはそれぞれ7人の閣僚が承認されており、今回は承認作業が遅れている。

トランプ氏の任期は21年1月までの4年間。70歳での大統領就任は史上最高齢で、政府や軍での職務経験のない大統領も初めてとなる。オバマ前政権が進めたリベラル路線を転換し、国際秩序や原則よりも「取引」を重視する。米国内外に混乱をもたらす恐れがある。

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