【セメイ(カザフスタン東部)=共同】中央アジア・カザフスタンの中央銀行は20日、通貨テンゲの相場を変動制に移行すると発表した。テンゲは同日、対ドルで25%以上急落し、ロイター通信によると、一時1ドル=255.26テンゲをつけた。
中国が人民元を切り下げたことなどから、カザフは主力の資源関連の輸出産業が打撃を受けている。ナザルバエフ大統領は競争力を保つため「他に取り得る選択肢がなかった」と説明した。
カザフ経済は中央アジア5カ国の中では最も安定しているが、原油価格の下落や隣国ロシアの通貨ルーブル急落の影響で、減速が顕著になっている。