2019年7月24日(水)

英グラクソ、女性幹部をCEOに抜てき

2016/9/20 19:50
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【ベルリン=加藤貴行】英製薬最大手グラクソ・スミスクライン(GSK)は20日、大衆薬子会社を率いるエマ・ウォルムズリー氏(47)を新たな最高経営責任者(CEO)に抜てきする人事を発表した。来年3月末で退くアンドリュー・ウィティ氏(52)の後任で、同社初の女性CEOとなる。今なお男性が主流の欧米製薬大手の中でも唯一の女性トップになる見通しだ。

ウォルムズリー氏は化粧品世界最大手、仏ロレアルで17年間勤務し、中国駐在なども経験。2010年にGSKに移り、11年から大衆薬を中心とした消費者向け部門を担当してきた。15年3月からノバルティス(スイス)との事業統合で生まれたGSKコンシューマー・ヘルスケアのCEOを務めている。

GSKは今年3月、ウィティ氏の来春の退任を決め後任探しを続けてきた。同社の収益の柱である医療用医薬品やワクチンの部門のトップが有力視されていたが、競争が激しい大衆薬市場で収益を伸ばし、製薬業界以外の経験が豊富なウォルムズリー氏が選ばれた。

ウォルムズリー氏は昨年の日本経済新聞の取材で「医薬品でもブランド価値は重要。非生産的なコストは削減するが、デジタル対応など消費者の信頼を得る方策に力を入れる」と述べている。

ウィティ氏はGSKの生え抜きで08年5月にCEOに就任した。15年にはノバルティスとの間で、ワクチンや大衆薬、抗がん剤の大規模な事業交換をまとめ、00年のGSK発足後で最大の事業の見直しをした。直近の時価総額は約800億ポンド(約10兆6千億円)と就任時から4割増えている。

ウィティ氏は中国での贈賄事件を受けて、全世界で医師への報酬廃止や営業部門の評価制度の見直しを決めるなど改革も実施。7月には英国のバイオ拠点などに総額2億7500万ポンドを投じる計画を発表。英国の欧州連合(EU)離脱決定後も英国での研究開発や生産を重視する姿勢を鮮明にした。

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